中学生の時は
マキャヴェリズムが理解できなくて挫折した。
幼心にも“人間はそんなに悪いものじゃない”と
反撥を覚えたから。

      *      *      *

恩師によると“如何にしてヒトに意地悪するか”が書かれた本。
ゼミの関係で再び手にすることになった。

ゼミで取り上げたデカルトに比べ
マキャヴェリは研ぎ澄まされた刀のようだと思った。

人は疑うべきもので、信じられるのは己のみ。
…そんな危うい脆さが、諸刃の刃を思わせる。

      *      *      *

神なんてこの世には居ない。
だから誰も救われない。
神の御手に縋ることなく、残忍に、狡猾に生きよ。

確かにそういうことなんだろうけれど
寛容の精神を持つ余裕のない分、デカルトに劣る印象が拭えない。
神に依拠するデカルトにも
私は賛同致しかねるのだけれど。

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