With you/幻冬舎文庫

2005年12月22日 読書
女性作家が描く女性のための官能小説。
…なるほど官能小説だったんだ。
道理でSとかMとか出てくるわけだ。

      *      *      *

年齢もテイストも違う作家が記す女の性は
どれも悩ましい。
性的なものじゃなくてむしろ
             恋愛中のその心情が生々しい。

      *      *      *

個人的には
一番最初の小池真理子さんの文章にやられた。
冷静な言葉が、今の私には悉く突き刺さる。

      *      *      *

“どうして特定の誰かに魅かれるのだろう。
 (…)条件だけとればどこにでもいるような男だ。
 金持ちでなければ、美形でもない。飛び抜けた才能があるわけでもない。
 それなのに執着した。失った途端、自分が壊れた。”
           ―――『曼珠沙華』 桐生典子

高校のとき、初めて本気の恋を失った。
居場所がない毎日のなか
何度この言葉を己にぶつけたことだろう。

      *      *      *

私ね
やっぱり男と女って、寄り添い求め合うものなんだと思う。
虚しさを感じても
遣る瀬無さを感じても
心も身体も「安定」求めて常にふわふわしてる。
たとえ強い人間でも、独りじゃ生きられない。

      *      *      *

誰かさんの「恋したいmode」にやや感染気味。
恋愛だけが幸せの全てじゃないってのに!もう!!

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