彼女の作品に初めて触れたのは学校の教科書だった。
(確か小学校の高学年だったと思う。)

向田邦子さんの『眠る盃』というエッセイの一節と知り
昼休み「向田…向田」とぶつぶつ唱えながら図書館を歩いた。
そんな自分が目に浮かんで
気まぐれに行った古本屋さんでつい買ってしまった。

      *      *      *

「字のない葉書」。

疎開が決まった末娘のために父親が書いた手紙。
その不器用な中にある父親の温かさ。

子供ながら
父に似たお父さんだな、と感じたお話。

      *      *      *

10年ぶりに再び手にした本。

なのに
自分がその時どんな気持ちで読んでいたのか鮮明に思い出せる。

私は本の虫だった。
こういう本から学んだものが今の私を支えている。

本が私の原点かもしれないな、なんて思った。

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