赤いあかい月を見上げ
ピンヒールでリズムを刻む。

弾く球に
揃えた指先。

　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊

あの時

隣のテーブルが視線を投げかけてるの
知ってたんでしょう？

知っててそうさせたんでしょう？？

　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊

誰にも譲らないよ。
そんな簡単には失わない。

自分で選ぶから　心配しないで。

何も隠さず
何も不安に思うことなく
ありのままの姿で話す時間。

触れる肌のあたたかさが心地良くて

騙すのも
騙されるのも

もう
どうでもいいような気になってしまう。

　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊

明日に期待はしない。
でも絶望もしない。

誘われるままに流れていこう。

摩滅させられるものと距離を保てば
何だってできるよ。

さり気ない腕に頭を預け
されるがままに
目を閉じる。

行き場のない視線を
触れられない距離を
静かにやり過ごす朝は

いつも孤独だと思う。

握り返すその掌に
なんだか
安らぎを感じる。

高い
子供の体温。

護りたいものが出来ると
強くなれるものよね。

1年。

どれだけの犠牲を払っても
どれだけの負債を抱えても
どれだけ擦り剥いても

追いかけたいものはただ一つ。
願うことはたったひとつ。

　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊

何気ない会話(やりとり)から
力が生まれて

そうして
一歩一歩足元が固まってゆくの。

今は見えない、ずっと先に向かって。

　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊

踏み外すことを恐れては
前進なんてできない。

笑顔を忘れたら
不幸しか思い出せなくなる。

階段がないなら
自分で作ればいいだけのこと。

いつかきっと追い付いてみせる。

あなたのこと
追い抜いてみせるわ。

傍にいるだけで
いてくれるだけでホッとする。

もう既に遅れを取ってる
かもしれないけど

でも

やっぱりいいわ。

これから切磋琢磨していかなきゃね。

紅一点。

誰よりも男勝りな
紅一点。

4人の小人(同期)と棘姫(毒オンナ)。

3ヶ月分の不健康に悶えながら
もとめる温もり。

混同しちゃいけないのに。

離陸の衝撃。

空に発つには、反発する力が必要。

ぜったいてきな

しあわせなんて

ありえない。

誰か受け止めてあげないと。

溢れちゃうよ。
壊れちゃうよ。
行き場をなくしちゃうよ。

彼方の中で
何が足りない？

優しいふりなら

誰だってできるよ。

外れそうになったとき
引っ張りあげてくれるのは

いつだって君たちだ。

“いつも私の一歩前を歩いてる気がするんだけど
　何でそんなに色々知ってんの？”

　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊

思うと同時に動き出すのは
すなわち
物事を中途半端なまま引きずり回すこと。
周りを巻き込み
振り回し続けるということ。

　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊

私はエネルギー値が高いから
大抵の人は周りから離れてゆく。
振り回されるのは疲れるし
私に合わせるのが苦痛になってゆくから。

私自身
マイペースで自分の世界を保てる人さえ
傍に居ればいいと思っている節もある。

だから何でも　続かない。

だけどそれらを全てひっくるめて
私という個体は存在してる。

　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊

絶対なモノなんてない。
自分が信じるところのものに拠ればいい。

良くも悪くもある自分の個性を
認めもせず
生かしもしないのはもったいない。

迷った分だけ
何かを信じられるはずなのに。

祈ればきっと届くから。
幸せは絶対逃げないから。
だから　見失わないで。

目を閉じて分かる微妙な変化を
両手で掬い取る。

全て受け留めようとするから
すべて零れ落ちてしまうんだ。

自分の持てるものしか
吸収(身に付けることが)できない
それが全ての答えなのに。

　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊

何処まで走れば納得できる？
何処に行ったら彼方に逢える？
私のしあわせは　一体どんなかたちをしてる？

　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊

ここまで来た私の道は
誰にも譲らない。
妥協なんて絶対しない。

もう絶対逃げたりしない。

ココロここにあらず。

巧みにかわす唇
君は気付いただろうか。

人間(ヒト)を殺そうと思うために
エネルギーはどれほど必要なのだろう。

憎み。怒り。憤り。失望。絶望。

対象が自分だろうと他人だろうと
そこに向かうだけの力は
そんな簡単には出てこない…はずなのに。

水を吸って濃く香る緑葉を煽り
肌を切る雨粒に寄り添う。

雲霞(雲下)の孤独。
風中の水流。
路上の無情。

行き場のない現状。

　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊

濡れ手で粟　か
濡れ手で泡　か。

もしかしたら
塗れ手で安和(やすらぎ)かもしれないね。