何気ない言葉。
さり気ない心遣い。
彼の詞(ことば)。
何故こんなにも柔らかいのだろう。
* * *
日本で出逢った誰よりも
日本らしい優しさ。
惹かれる。
夜の桜みたいな不思議な引力に
目が反らせなくなる。
* * *
蒼い炎を抱え
嵐を纏う貴方には
強がりも
弱音も要らない。
有りの儘で 真っ直ぐに向き合おう。
愛とか恋とかいう無形の情(思い)に流されることなく
ただ純粋に愛しい
…そう思うよ。
さり気ない心遣い。
彼の詞(ことば)。
何故こんなにも柔らかいのだろう。
* * *
日本で出逢った誰よりも
日本らしい優しさ。
惹かれる。
夜の桜みたいな不思議な引力に
目が反らせなくなる。
* * *
蒼い炎を抱え
嵐を纏う貴方には
強がりも
弱音も要らない。
有りの儘で 真っ直ぐに向き合おう。
愛とか恋とかいう無形の情(思い)に流されることなく
ただ純粋に愛しい
…そう思うよ。
ひらリ舞うを捕え
開いた掌に見る春の終わり。
桜色の夜気の中
柔らかな蒼に乗り帰路を辿る。
* * *
いつからか色褪せた愛情。
興味さえ薄れてゆく現在(まいにち)。
* * *
魂が揺らぐほどの艶なる縁。
夜の華のような
漆黒の闇に閃く剣のような。
冷ややかで儚げ
そんな恋がしてみたい。
開いた掌に見る春の終わり。
桜色の夜気の中
柔らかな蒼に乗り帰路を辿る。
* * *
いつからか色褪せた愛情。
興味さえ薄れてゆく現在(まいにち)。
* * *
魂が揺らぐほどの艶なる縁。
夜の華のような
漆黒の闇に閃く剣のような。
冷ややかで儚げ
そんな恋がしてみたい。
前を向くには力が足りず
後退するには勢いが有り余る。
* * *
考える時間が欲しい。
私が何者であるか
きちんと向き合う時間が欲しい。
私がわたしであること。
その意味を
気休めでもいいから自分の中に持って居たい。
* * *
沢山の人が
私の中に答えを求める。
私の理解の範疇を超えることに対しても要求される
何かしら形ある答え。
そこになにが在るというのだろう。
* * *
私は己のためにここに居るのか
それとも
誰かの通過点としてここに居るのか。
* * *
止まりたい。
留まりたい。
自分が流れ出して損なわれそう。
後退するには勢いが有り余る。
* * *
考える時間が欲しい。
私が何者であるか
きちんと向き合う時間が欲しい。
私がわたしであること。
その意味を
気休めでもいいから自分の中に持って居たい。
* * *
沢山の人が
私の中に答えを求める。
私の理解の範疇を超えることに対しても要求される
何かしら形ある答え。
そこになにが在るというのだろう。
* * *
私は己のためにここに居るのか
それとも
誰かの通過点としてここに居るのか。
* * *
止まりたい。
留まりたい。
自分が流れ出して損なわれそう。
ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編/村上 春樹
2006年4月8日 読書村上春樹の作品は
読む度に印象ががらりと変わる。
* * *
『スプートニクの恋人』を最近読んだけれど
どうしても
この作品にそれと共通する 何か を感じてしまう。
“ある瞬間に失われてしまった 私の中の ある何か”
作中の言葉を借りればそういうことになるのだろうし
それは生きるために必要な情念 のようなものなのだろう。
* * *
行動を意識するか否か
無生物にも意思が存在すると見るか否か で
事象の 意味 が変化する。
…そういうこと?
* * *
最近高濃度で本の虫。
どうせまた引っ越すのだから
あまり有形財は増やしたくないのだけれど。
東京タワー/江國 香織
2006年4月5日 読書
この本を
友人に贈ったのは3年前?
人に薦めておきながら
どうしても恋愛から距離を置きたいがために
自分からは遠ざけてた。
そんな 『東京タワー』
* * *
“女は年をとるにつれて無邪気になるのだ。”
とか
“待つのは苦しいが、待っていない時間よりずっと幸福だ。”
とかいうフレーズに交えて
“缶づめのイワシみたいにならんで横になったまま”
なんて入れてしまう彼女らしさ。
激しい感情のもつれるベッドシーンも
どこか柔らかく感じられる気がする。
* * *
「食事をしてはげた口紅は、ぬり直せばすぐに元に戻るの。
でも、こうやってとれた口紅は
ぬり直そうとしてもなかなかつかないのよ」
…なるほどそうね。
気付かなかったわ(苦笑)。
友人に贈ったのは3年前?
人に薦めておきながら
どうしても恋愛から距離を置きたいがために
自分からは遠ざけてた。
そんな 『東京タワー』
* * *
“女は年をとるにつれて無邪気になるのだ。”
とか
“待つのは苦しいが、待っていない時間よりずっと幸福だ。”
とかいうフレーズに交えて
“缶づめのイワシみたいにならんで横になったまま”
なんて入れてしまう彼女らしさ。
激しい感情のもつれるベッドシーンも
どこか柔らかく感じられる気がする。
* * *
「食事をしてはげた口紅は、ぬり直せばすぐに元に戻るの。
でも、こうやってとれた口紅は
ぬり直そうとしてもなかなかつかないのよ」
…なるほどそうね。
気付かなかったわ(苦笑)。
柔らかな頬/桐野 夏生
2006年4月5日 読書
話題になったあの頃から
文庫に落ちるまで待ってた本。
書店で見つけて即買いしてから
手に取るまで、さらに半年。
ようやく読めました。
* * *
“自分以外の人間は皆自分とは違うという
わかりきった真実を経験したことがあるか”
* * *
一人で置いていかれる。
それを 「壊れる」感覚。
という桐野氏。
正直、泣きそうになりました。
この人は全て視って(しって)いるんだな って
そう感じたから。
* * *
今まで忙しくて読めなかったことに
なんだろう
誰かの「意図」が働いているような気がする。
読んだのが 今 でよかった。
文庫に落ちるまで待ってた本。
書店で見つけて即買いしてから
手に取るまで、さらに半年。
ようやく読めました。
* * *
“自分以外の人間は皆自分とは違うという
わかりきった真実を経験したことがあるか”
* * *
一人で置いていかれる。
それを 「壊れる」感覚。
という桐野氏。
正直、泣きそうになりました。
この人は全て視って(しって)いるんだな って
そう感じたから。
* * *
今まで忙しくて読めなかったことに
なんだろう
誰かの「意図」が働いているような気がする。
読んだのが 今 でよかった。