7ヶ月。
長かった。
走り続けてた。
期待していなかった電話に
思わず声が湿り気を帯びる。
* * *
貴方の為なら
今まで受けた全ての愛を放棄(はな)しましょう。
こちらこそ
来年から、どうぞよろしくお願い致します。
長かった。
走り続けてた。
期待していなかった電話に
思わず声が湿り気を帯びる。
* * *
貴方の為なら
今まで受けた全ての愛を放棄(はな)しましょう。
こちらこそ
来年から、どうぞよろしくお願い致します。
泳ぐのに、安全でも適切でもありません/江國 香織
2006年5月21日 読書
去年、友人の誕生日に贈った短編集。
2作目の
うんとお腹をすかせてきてね がちょこっとヒット。
* * *
「全部肉体になるといいな。
裕也と食べるものは、全部きちんと肉体にしたい。」
* * *
普段気付かないのに
こうして文字で見て あぁ と納得する感覚。
これさえあれば、暫く何も要らないな と思う。
2作目の
うんとお腹をすかせてきてね がちょこっとヒット。
* * *
「全部肉体になるといいな。
裕也と食べるものは、全部きちんと肉体にしたい。」
* * *
普段気付かないのに
こうして文字で見て あぁ と納得する感覚。
これさえあれば、暫く何も要らないな と思う。
熱い肌の上で
ふと 気が緩みそうになる。
* * *
泣きたいわけじゃない。
不幸なわけじゃない。
足りないものなんて何一つない。
なのに
ふと 隙ができる。
* * *
理由の分からない涙なんて邪道。
行き場のない想いなんて不要。
熱を帯びる脈拍に流されないように。
自分の鼓動(ココロ)だけは離さないように。
ふと 気が緩みそうになる。
* * *
泣きたいわけじゃない。
不幸なわけじゃない。
足りないものなんて何一つない。
なのに
ふと 隙ができる。
* * *
理由の分からない涙なんて邪道。
行き場のない想いなんて不要。
熱を帯びる脈拍に流されないように。
自分の鼓動(ココロ)だけは離さないように。
風が静かに通り抜け
擦れる木の葉に言燈(げんとう)を寄せる。
大樹の肌から感じる
力強い何か。
* * *
ここでの選択は私をいかに導いたか。
神の詠歌(うた)を真に受けてよいものか。
この地において今一度 私は何を願うのだろう。
* * *
真っ赤なご縁の紙片(御神籤)を
後ろ手忍ばせ歩みよる。
願者(かんじゃ/間者)は決して揺らがない。
…八坂の神の加護ぞあれかし かしらね。
擦れる木の葉に言燈(げんとう)を寄せる。
大樹の肌から感じる
力強い何か。
* * *
ここでの選択は私をいかに導いたか。
神の詠歌(うた)を真に受けてよいものか。
この地において今一度 私は何を願うのだろう。
* * *
真っ赤なご縁の紙片(御神籤)を
後ろ手忍ばせ歩みよる。
願者(かんじゃ/間者)は決して揺らがない。
…八坂の神の加護ぞあれかし かしらね。